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ZAKIOLOGY

大学生が自由気ままに書いてるゆるブログ

ネバーランド 恩田陸

こんにちは。

今回は最近読んだ本、ネバーランドについて紹介します‼️

 

ネバーランド (集英社文庫)

ネバーランド (集英社文庫)

  • 作者:恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/05/20
  • メディア: 文庫
 

 

あらすじ

伝統ある男子校の寮、松籟館。冬休みで、寮にいる生徒はみな実家に帰省する。しかし、おのおの帰省しない理由を秘めた四人は松籟館に残る。美国、寛司、光浩、統の四人だけの松籟館での生活が始まる。そして告白ゲームをやっていた夜に事件が起きる。

四人にはそれぞれ秘密があり、それが日を重ねるごとに明らかになっていく。青春を鮮やかに描いた作品。青春の甘酸っぱい感じと、各々の人物の未熟さ、この年頃だからこその揺らぎが鮮烈に描かれている。

 

感想

一晩で読めてしまった。めちゃめちゃ面白くて、最初から最後まで面白い。

登場人物の中でも一番好きなのは寛司。

彼の親との衝突は、自分と重なるところがあったし、自分が今まで生きてきて、感じていたけど、言語化できていなかったところを代弁してくれてる感じがした。

親と子供の関係はフェアじゃない。特に高校生とかになって、自分のアイデンティティーや自我というのが芽生える頃には親子はぶつかることが多いのかもしれない。

親は自分の都合のいい論理で子供を押さえつけがちだ。子供の方は自己主張しても、その「都合のいい論理」に自分の考えを曲げられてしまうこともあるのではないかと思う。

自我が芽生えたときに、親とぶつかるというのはある種の通過儀礼なのかもしれない。

その通過儀礼を通して、親ばなれができるし、自我の確立につながるのではないか。

そんなことを寛司とその両親とのぶつかりあいから感じた。

寛司は四人の中でも一番大人びた人物なのかもしれない。たしかに他の三人もそれぞれ辛い経験や苦難困難と向き合ってきているから大人びた一面がある。しかし、寛司は自分のことと他人のことをよくみているし、ある種のあきらめを持っている。

自分はどこまでいっても自分という存在でしかない。というあきらめを持っていながら、美国に対しては、自分と対極にあるものを持っていることをわかっている。

わかっているけどじたばたせず、受け入れているところがいいなぁと思った。

恩田陸さんはあとがきに、この四人は今会ったら、きっといい線いってる素敵な男の子になってくれていると思う。と書いているが、本当にそうだと思う。

やはり、いい男というのは困難苦難を乗り越えた経験がある人ではないか。しかも、それが壮絶であればあるほど、いい男になるように感じる。この四人は辛い経験を通して自己卑下、自己嫌悪したりすることもあったのかもしれない。しかし、それを乗り越えた清々しさ、奥深さがあるように思う。

自分も今後訪れるであろう困難苦難に立ち向かえる、乗り越えられるいい男でありたい。

それにしても、夜のピクニックでもそうだが、恩田陸さんは青春の揺らぎを描くのがうますぎる。本当にいい小説だった。

では。